『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』
いやぁぁああ、素晴らしい!
マーベルやらDCコミックスのヒーロー軍団もいいけど、この”フォー・ホースメン”たちも負けてない。
またメンツが良いよね。
『バットマンvsスーパーマン』の影響か今回は坊主頭のジェシー・アイゼンバーグを筆頭に、憎めない奴らばっかり!前作から比べると、こいつら息がぴったりだなぁ感もちゃんとあって良い。
しかもこの人たちって、決して超人なわけではないから〜
失敗するかもしれない!死ぬかもしれない!っていう中で、悪と対峙する
いわゆる”スパイ映画”的なドキドキも兼ね備えてる。ずるいね。
この映画の最もすごい所は〜
前作からも同様、”本物のイリュージョン”を映画で見れるってとこ。
パンフレットにも書いてあったけど、役者たちにはマジック練習合宿に行ってもらい、本格的に指導したそうな。撮影もなるべく特殊効果に頼らず、ありのままを見せることに全力を注いだんだそう。前作はイリュージョンシーンで結構CG使ってて、ややげんなり…ってとこもあったけど、確かに今回はそういう残念なシーンは徹底的に省いてたなあ。
それもあって既に作られたものであるはずの映画に対して〜
おおおお!すげえええ!
うおおお、マジか。あの時もう騙されてんのかよぉ!!!!!
とか思えちゃう。
この、異常なまでの”本物感”はどこから来るのか?
監督、また役者の努力はもちろんだけど…やはり監修を担当しているキース・バリーと、デヴィッド・カッパーフィールドらガチ・イリュージョニストたちのお陰なのではないでしょうか。
まずはキース・バリーさん。
不勉強ながら彼のことは存じ上げませんでしたが…世界的なメンタリストだそう。
調べてたら、こんなカードマジックが。鳥肌。怖い。
そして、デヴィッド・カッパーフィールド。
誰このおっさん…とか思った人。こらぁっ!!!!
誰が寝起きのおっさんじゃ。
実は私この人のイリュージョン・ショーは日本公演で、鑑賞したことがあるんですが…
マジでヤバいです。他の人とはレベルが違う…もはや魔法です。
……は?
いや、だから、この人…本当にこういうこと出来る人なんじゃねぇか?って思わざるを得ない、壮大かつ美しい、なんつうか…タネのことなんてもうどうでも良くなっちゃうエンターテイメント・ショーをやってのける人なんです。
私が子供のとき見て、最も衝撃を受けた”Laser”というネタ。
そしてこれも彼の代表的ネタ。観客がこんだけ近いし…
まじ、どうなってるわけ?ピーターパンなのか…?しかもなんか感動すんだけど。泣きそう。
巷では、彼はマイケル・ジャクソンより稼いだとされる大物中の大物。
あ、マイケル絡みと言えば…無駄に豪華な出演者で固められた『リベリアン・ガール』という曲のPVにもカッパーフィールドの姿が。
やっぱ浮いてますね。w
あと一つ、カッパーフィールドネタで言えば〜
今作で気持ち悪いひげ面ヴィランとして登場してる”ハリポタ”こと、ダニエル・ラドクリフ。
彼はかつて〜カッパーフィールドが芸名として引用するほど惚れ込んだ、チャールズ・ディケンズの長編小説『デイヴィッド・コパフィールド』の実写版でデビューしてましたね。
これが偶然なのか意図されたものなのか…?それは知りません。w
と話は戻って、こんな偉大なイリュージョニストたちが、真剣に映画作ってるんだから、それだけでも見る価値有り。1800円なんか安いもんじゃ。
ついつい拍手しちゃいそうになるシーンの連続!ぜひ劇場へどうぞ。
オススメです!
あ、でも…
ご鑑賞の際は、必ず前作『グランド・イリュージョン』は鑑賞の上、お願いします。約束ね。
以上!